DXで既存事業を変革し、新しい事業を創出する―
YUIDEA DX Vol.02

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こんにちは。YUIDEAグループのDX推進の担当役員黒川優です。
前回は、YUIDEAの現状と2030ビジョンを線で結んだ時に発生するギャップを元に、「よし、DX戦略を立てよう!」というところまでお伝えしました。今回はその戦略をどう立てたかについて、お伝えできればと思います。

YUIDEA2030ビジョンへのDX戦略とは?

前回、現状把握をした際に「ようやく“何か”が見えてきました!」と書きましたが、こんな事実が見えてきました。

  • システムやツールの個別最適が散見される。
    YUIDEAはこれまで、各事業の立上げや成長と共に、仕組みの開発やツール導入が数多く実施されてきました。
  • インフラやサービスが乱立している(部分がある)。
    既存資産の適切な活用や、適切な技術導入があまり実施されてこなかった。
  • グループ会社としての適切なシステム検討やIT投資も必要とされている。

そして2030ビジョンの実現に向けては以下の3つを目的ととらえ、現在をスタート地点とした時に、どういう道順でどうやってビジョンに辿り着くのか(それが戦略)、が必要だと考えました。

  1. 中長期的に、市場での競争優位性を獲得しないといけない。
  2. 場合によっては、市場を創出しないといけない。
  3. 合わせて、既存事業を変革しないといけない。

Road to 2030 Vision !!

では、前述の3つの目的を果たすために、DX戦略で注力するポイントは何なのか?
戦略を作るにも社内リソースは潤沢ではありません(どの会社も……)ので、何でもかんでも手を出す訳にはいかず、注力ポイントを3点に絞り込みました。

ポイント1
YUIDEAグループのビジネスを支えるIT基盤を確立しよう
(まずは足場をしっかりと踏み固めよう)
ポイント2
IT基盤を支えるDX戦略推進における組織を設計しよう!
(どんなメンバーで登るべきかを考えよう)
ポイント3
技術的な注力領域と非注力領域を明確化しよう!
(どういうツールが必要なのかを考えよう)

YUIDEAグループのビジネスを支えるIT基盤とは?

DXには一般的に4つのステップがあると考えています。

1st STEP:
まともに働ける環境を整備する
(ネットワーク・セキュリティ・デバイスなど)
2nd STEP:
コミュニケーションを円滑にする
(オンライン・オフライン混在なので)
3rd STEP:
各種ツール・システム連携により、業務を効率化する
(どういうツールが必要なのかを考えよう)
4th STEP:
新規事業・新規サービスを創出する
(1st〜3rdまでの知見も参考にしながら)

幸いなことに、1st STEPについては、私がジョインする前の段階で、既存の情シスメンバーの努力によって大きな問題は存在しておらず、とても素晴らしい状況でした! 本当に感謝感謝です。なので、1st STEPも気にはしつつも、主に2nd STEP以降に注力することになります。

2030ビジョンの中には、会社としての約束事として
【DXを加速し、サービス・機能・人材、すべてを「バリューアップ」します】
とあります。この約束事を元に、YUIDEAのビジネスを支えているIT基盤をより強固なものにするため、社内情報システムの方針を大きく2つに定めることにしました。
まずその一つは「常に業務プロセスをアップデートできるようにしよう(最大限の効率化)」
そのために、
・グループで共通言語を創出する。
・グループ間のコミュニケーションを創出し、かつスムーズにする。
・システムの、およびシステム間のフットワークを軽くする。
ことが必要です。
それを現状のシステムと照らし合わせたときに(前回の3カ月のインプットがここでも生きてきます)、システムの改善ポイントが見えてきたのです。
それは例えば、
◎ コミュニケーションインフラを見直すべし
◎ ワークフローをシンプルにするべし
◎ データドリブンな経営を目指すべし
など、主にコミュニケーションを円滑に、そしてオープンな形にすること、グループ共通のツールを入れること、複雑なものをシンプルにすること、見えないものを見えるようにすること――という形でYUIDEA(グループ)は、DXへの舵を切ることになります。
これは当然、大事な大事な、最初に私が感じたこと、閉塞感の打破とみんなの業務効率化によって時間の余裕を作ろうと心に誓ったことへの第一歩でもあります。

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